歯の色が変わるのはなぜ?原因と対処法
2024/08/09
歯の色が変わる原因とは
●【着色汚れ】茶色くなる
歯にステインと呼ばれる着色汚れが付着し、歯の色が変わってしまう原因となることがあります。ステインが付着しやすいのは、色素の濃い食べ物や飲み物です。
とくに、ポリフェノールが多く含まれる食べ物や飲み物は、ステインの原因となりやすいのです。例えば、コーヒーや紅茶、烏龍茶などのタンニンやカテキン、赤ワインやチョコレートなどです。また、タバコのヤニも歯に付着してしまうと、茶色くなります。
これらステインの原因となる飲食物をよく口にしている方、また喫煙の習慣がある方で、歯の色が気になる場合は、着色汚れが原因と考えられます。
●【加齢】黄ばむ
歯が黄色く変色している場合、加齢が原因の可能性があります。歳を重ねることにより、歯のエナメル質の内側にある象牙質が厚みを増し、象牙質の黄色がエナメル質から透けて見えることがあります。
エナメル質は半透明で、年齢を重ねるにつれて徐々に薄くなることがわかっています。象牙質が厚みを増し、さらにエナメル質が薄くなっていくことから余計に象牙質の色味が透けやすくなり、歯が黄色く見えてしまうのです。
●【虫歯や虫歯の治療後】一部が茶色・黒くなる
虫歯があると、歯の表面が溶けて一部が茶色または黒くなります。
また、虫歯の治療をした歯も、白い詰め物が経年劣化で変色することがあります。虫歯治療に使用される白い詰め物は、コンポットレジンというプラスチックの詰め物で、天然歯に近い色調に仕上がるのが特徴です。
違和感のない自然な仕上がりになるものの、経年劣化を起こしやすく、徐々に茶色く変色してしまうことがあります。コンポットレジンと歯の隙間にステインが入り込むこともあり、この場合、歯をていねいに磨いても、なかなか落とすことができません。
●【歯の神経が死んでいる】1本だけ茶色・黒くなる
虫歯治療で神経を抜いた歯や、強い衝撃を受けて神経が死んでしまった歯は、歯の色が茶色や黒に変わることがあります。
これらの神経を失った歯は「失活歯」と呼びますが、神経を失ってすぐは歯の見た目に特に変化はありません。しかし、月日が経つにつれ徐々に歯の変色が起こります。
神経を失ってしまうと、その部分の血液循環がなくなり、象牙質のコラーゲンなどが古くなって変色を起こすため、象牙質の色が濃くなってしまいます。
歯の1本だけが茶色や黒に変色している場合、歯の神経によるものなのかもしれません。
歯の色を戻すためには?
●【着色汚れの場合】歯のクリーニングをする
着色汚れの場合、歯科医院で歯のクリーニングを受けると、歯本来の白さを取り戻すことができます。歯科医院では、通常の歯磨きではなかなか落とせないステインや歯石を、超音波や専用の器具などを使って落としていきます。
クリーニングをした後の歯は本来の白さを取り戻すことができるほか、虫歯や歯周病の予防にもつながることがメリットです。
ただし、歯科医院で着色汚れを落としても、しばらくすると飲食物の色素が付着して、再び歯の色が変わることがほとんどです。歯の白さをキープするためにも、また歯の健康のためにも定期的にクリーニングを受けるとさらに良いでしょう。
●【加齢の場合】ホワイトニングをする
加齢による歯の変色は、色素が表面に沈着しているのではなく、歯そのものが黄ばんでしまっています。そのため、歯のクリーニングを行っても歯を白くすることはできません。
加齢による歯の黄ばみには、ホワイトニングが最もおすすめです。ホワイトニングでは歯そのものを白くすることができます。
ホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」、マウスピースを作ってもらい自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。両方を併用する「デュアルホワイトニング」、また美容サロンなどで行う「セルフホワイトニング」もあるので、費用や効果などを比較して自分に合ったものを選びましょう。
●【虫歯や虫歯の治療後の場合】治療をする・詰め物を新しくする
歯の変色の原因が虫歯にある場合は、早めに虫歯治療を行いましょう。そうすることで、歯の変色を改善できます。
もしも虫歯治療後の詰め物や被せ物に変色が見られる場合は、ホワイトニングを行っても元の白さに戻すことはできません。歯科医院で詰め物や被せ物を新しくすることにより、白くすることができます。
●【歯の神経が死んでいる場合】ラミネートベニア・ウォーキングブリーチをする
神経が死んでしまった歯は耐久性が落ちているため、歯が割れないように被せ物をすることが多いです。金属の被せ物に抵抗があるという方は、セラミックなどを被せると天然歯と同じくらいの色にすることができます。
ほかには、歯の表面を薄く削り、白のセラミックやプラスチックの薄い板を貼り付けるラミネートベニアという方法もあります。また、歯の内部にホワイトニング剤を入れて変色した象牙質を白くするウォーキングブリーチといった選択肢もあるので、歯科医師に相談しつつ自分にとって最も良い方法を選ぶと良いでしょう。
まとめ
歯の色が変わると、顔全体の印象も変わります。変色が気になる場合は、まずは原因を見極めてから、それに応じた対処法を試すことをおすすめします。
セルフホワイトニングをご検討中の方は、大阪・天六にあります当店にぜひ一度お立ち寄りくださいませ。