ホワイトニングで歯が白くなる仕組み
2023/12/08
ホワイトニングの自然な白さとはどのくらい?
ホワイトニングを行う際、歯の白さをS2~S40までの数値を表したシェードガイドという歯の色のサンプルを用いて歯の色を測定します。
日本人の平均的な歯の白さは、このシェードガイドでいうとS30~S32といわれています。
数値の目安は、以下のとおりです。
・S12以下は、白い印象を与える
・S14~S30は歯の色に違和感がない
・S32以上は歯が黄色いという印象を与える
このように、日本人の歯は少し黄色みがある白さの方が多いです。一般的にホワイトニングでは、S12~S14程度の自然な白さを目指します。
また、ホワイトニングでS12~S14程度の自然な白さよりも白くすることは可能ですが、芸能人のように真っ白い歯は、ラミネートべニアやセラミックを被せる方法を行っていることが多いです。
ラミネートべニアやセラミックは、健康な歯を削って行うため、コストもかかる上に歯の寿命が短くなってしまいます。
歯の健康のためにも、これらの方法はおすすめしていない歯科医院が多いです。
ホワイトニングで歯が白くなる仕組み
〇色素が無色透明に分解される
ホワイトニングの薬剤で使用される過酸化水素や過酸化尿素は、歯の表面のエナメル質に付着したステインなどの汚れを分解し、無色透明にするという働きがあります。
これを「ブリーチング効果」といい、歯が白く見える理由の1つです。
〇エナメル質の構造を変える
歯はエナメル質→象牙質→歯髄の3構造から成り立っています。
エナメル質の下の層にある象牙質は黄色っぽい色をしているため、エナメル質が薄くなるとその色が透けてしまい歯が黄ばんで見えることがあります。
さらに、象牙質は年齢を重ねるにつれて色が濃くなるという傾向にあります。歳を取ってから歯が黄ばんで見えるようになってきた方が多いのはこのためです。
「ブリーチング効果」で歯の表面を無色透明にすることができても、象牙質まで漂白することは難しいとされています。
しかし、過酸化水素や過酸化尿素がエナメル質の構造をすりガラス状に変化させ、光を乱反射させることによって象牙質の色を見えなくすることが可能です。これを「マスキング効果」といいます。
ホワイトニングでは、これらの「ブリーチング効果」と「マスキング効果」によって歯が白く見えるという仕組みになっています。
ホワイトニングで白さを保つには?
〇歯科医院で定期的にメンテナンスを行う
ホワイトニング後の歯の白さは永久に続くという訳ではありません。そのため、定期的に歯科医院でクリーニングとホワイトニングを行うことにより、白さを維持することが可能です。
また、歯科医院で定期的なメンテナンスを行うことで、虫歯予防や歯周病予防にもつながります。
〇飲食後は口をゆすぐ
着色しやすい飲食物を過剰に摂取するとホワイトニングの妨げになってしまいます。着色汚れの原因となってしまいやすい飲食物には例えば以下のようなものがあります。
・カレー
・コーヒー
・チョコレート
・紅茶
・赤ワイン
・コーラ
ホワイトニング中は上記のものを飲食するのは控えたほうがいいでしょう。しかし、飲食後に歯磨きや口をゆすぐことで、汚れを定着しづらくすることが可能です。
また、喫煙もホワイトニングの妨げとなってしまうためおすすめできません。
〇ホワイトニング歯磨き粉を使用する
自然な白さを保つためには、ホワイトニング歯磨き粉を使用することもおすすめです。
普段の歯磨きからホワイトニング歯磨き粉を使用することによって、汚れやステインの付着を予防することができます。
ホワイトニング歯磨き粉にはさまざまな種類がありますが、歯に優しくお口の健康を維持できるものが良いでしょう。
ホワイトニング歯磨き粉には、研磨剤が使用されているものが多いですが、歯の表面を傷つけてしまい、知覚過敏を起こしてしまう恐れもあるため、あまりおすすめはできません。使用するなら、無配合のものか低研磨性のものを選ぶのがポイントです。
まとめ
歯科医院でホワイトニングを行う際は、シェードガイドを用いて自分の理想の白さを目指すことができます。しっかりと相談しながら施術を行うため、想定以上に白くなりすぎるということは、ほとんどありません。
ホワイトニングの効果には個人差がありますが、基本的には歯本来の自然な白さにすることができます。上記でも説明したように、ホワイトニング後の白さは永久ではありません。
歯科医院での定期的なメンテナンスはもちろんのこと、ホワイトニング歯磨き粉と並行することでより持続効果を得ることも可能です。
また、着色汚れや色戻りを避けるためにも、まずは普段の生活を見直してできることからやってみましょう。
セルフホワイトニングをご検討中という方は、大阪・天六にあります当店にぜひ一度お立ち寄りくださいませ。