差し歯の黄ばみは白くできるのか?
2023/12/01
差し歯はホワイトニングできるのか?
〇差し歯自体は白くならない
残念ながら、歯医者さんが使用するホワイトニングの液剤は人工歯である差し歯には作用しないので、ホワイトニングをしても差し歯自体を白くすることはできません。
ネット上には、メラミンスポンジなどで差し歯の汚れが落ちるといった誤った情報もありますが、差し歯を傷つけてしまう恐れがあるので、使わないようにしてください。
〇差し歯の表面についた着色汚れは落とすことが可能
経年によって変色してしまった差し歯を白くすることはできませんが、差し歯の表面についた着色汚れであれば、歯医者さんが行っているクリーニングで落とすことができます。だたし、何度もクリーニングをすると研磨によって差し歯が傷ついてしまうので、注意しましょう。
人工歯は、天然歯よりも着色や変色がしやすい素材でできています。先ほどもお伝えしたように、差し歯の内部まで浸透してしまった汚れはホワイトニングでは白くできませんので、汚れが蓄積しないように日頃のケアから大切にしましょう。
差し歯が黄ばんでしまう原因
〇保険治療の差し歯の劣化
差し歯には大きく分けて2つの種類があります。ひとつ目は「保険治療の差し歯」です。
保険治療の差し歯は、健康保険が適用されるため、費用を抑えて治療ができます。保険治療で使われている差し歯は、「レジン」というプラスチック製の素材でできています。
レジンは吸水性があり、時間の経過とともに劣化して変色してしまうのです。差し歯を作ったばかりの頃は真っ白でも、2~3年経つと黄ばみが目立つようになるのは、レジンの性質によるものと考えられます。
〇自費治療のセラミックの差し歯は変色しない
ふたつ目は、「自費治療の差し歯」です。
自費治療の差し歯は、健康保険の適用外となるため、費用は高額になります。しかし、自費治療の差し歯には吸水性のない「セラミック」が使われているため、永年的に黄ばんだり変色したりしないのです。
健康保険が適用されないため、費用はすべて自己負担になってしまいますが、変色しない差し歯を希望している場合は、自費治療のものを選択しましょう。
〇天然の歯は黄ばみ、着色する
ちなみに、天然の歯が黄ばんだり着色したりする原因は、着色成分のある飲食によるものと、タバコのヤニによるものがあります。
着色成分のある食べ物や飲み物には、以下のようなものがあります。
・カレー
・ケチャップ
・ソース
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・赤ワイン
また、年齢とともに歯の内側にある象牙質の厚みが増えることで、歯が黄ばんでみえてしまうこともあります。
天然の歯の黄ばみや着色はホワイトニングによって白くすることが可能です。では、黄ばんでしまった差し歯はどのようにして白くすることができるのでしょうか。
ホワイトニングで差し歯を白くする方法
〇差し歯自体を白くする場合
黄ばみや汚れがひどく、差し歯自体を白くしたい場合は、差し歯を入れ替える方法があります。
・天然歯のホワイトニング後、差し歯を入れ替える(かぶせ換え)
差し歯の色は途中で変えることができないため、先に自分の歯である天然歯をホワイトニングしてから、その白さに合わせて新しい差し歯に入れ替えます。
新しい差し歯に入れ替える際は、変色しない自費治療の差し歯がおすすめです。自費治療は保険適用外のため数万円の費用がかかりますが、この先、差し歯の変色に悩む必要がなくなるので、トータル的に考えるとお得といえるかもしれません。
・差し歯に合わせてホワイトニングする
差し歯が天然歯よりも白い場合は、差し歯の色に合わせて天然歯をホワイトニングするとかなり自然な仕上がりになります。
〇差し歯の表面の着色汚れ・黄ばみを落とす場合
差し歯の黄ばみがそれほど深刻ではない場合は、セルフホワイトニングでも差し歯表面の汚れを落とし、元に色に戻すことができます。
・セルフホワイトニング用の歯磨き粉を使う
セルフホワイトニング用の歯磨き粉を使うことで、自宅にいながらいつでもセルフホワイトニングができます。
セルフホワイトニング用の歯磨き粉は、さまざまなメーカーから発売されていますが、「ヒドロキシアパタイト」「ポリリン酸Na」「メタリン酸Na」などの成分が配合されたものがおすすめです。
逆に、研磨剤が含まれている歯磨き粉は、歯に傷がついてしまうことがあるので、使用は避けましょう。
・クリニックでセルフホワイトニングをする
自分で行うセルフホワイトニングで効果を実感できない場合は、クリニックに通ってセルフホワイトニングを行う方法もあります。
作業はすべて自分で行うのですが、スタッフに歯の状態を相談しながら施術をすすめられるため、正しい方法でホワイトニングができ、効果を実感しやすくなるでしょう。
まとめ
差し歯にはふたつの種類があり、保険治療の差し歯は経年劣化によって黄ばんだり変色したりしやすくなります。また、ホワイトニングは人口歯である差し歯には作用しないので、差し歯自体を白くすることはできません。
変色しない差し歯を希望する場合は、自費治療の差し歯を選択しましょう。健康保険が適用されないため費用はかかりますが、変色を心配する必要がなくなります。
表面の汚れを落とすだけであれば、セルフホワイトニングも有効です。セルフホワイトニングをご検討中の方は、大阪・天六にあります当店にぜひ一度お立ち寄りくださいませ。